在宅医療における看護師の役割

在宅医療へのニーズは高まりつつあることから、医療従事者が働く選択肢が増えています。看護師の場合は、訪問看護師として働くケースが多いです。

訪問看護とは、自宅で療養する人に対し、看護師が訪問しケアを行うサービスのことです。
訪問看護師が果たす役割は、非常に大きいといわれています。基本的には医師が作成する訪問看護指示書に基づき、患者さんの健康状態のチェックを行ったり医療処置を行ったりします。
具体的には、バイタルサインのチェックや療養環境の整備、栄養管理、排泄管理などを担当します。医師の指示に基づき、採血や点滴、吸痰、褥瘡処置などを実施することも、訪問看護師の役割です。

さらに、在宅医療サービスを受けている患者さんやその家族の相談に乗ることも、訪問看護師の大切な業務の1つです。
患者さんやその家族の中には、医師にはなかなか相談できないと悩んでいるケースも少なくありません。しかし、訪問看護師ならば気軽に相談できると考えている人も多いです。そこで、訪問看護師が橋渡し役となって、医療スタッフとの情報共有にに努めることになります。
さらに地域に関わる多職種と連携を取りながら、スムーズに医療サービスを提供する調整役としても、看護師は重要な役割を果たします。

訪問看護師として活躍したい場合は、訪問看護ステーションに就職すると良いでしょう。
訪問看護ステーションは、訪問看護を実施するスタッフたちの事業所として機能しています。2018年時点で全国に約10,000の事業所があり、その数は年々増加しています。